もうひとつは、campus life interview stanford などで無料のインタビュー記事を検索して(Google翻訳を使ったりしながら)雰囲気を掴んだり、ツイッターやフェイスブックを通してスタンフォード大の学生にコンタクトして質問をすることはいつでもできるのだから、そうして得られる情報との差別化が明示されていなければ、無料で取れる情報を別人の口から3300円払って聞くだけのイベントになってしまうことである。言い換えれば、主催者が「1時間質問に答えてくれればいいから」とその大学2年生にオファーを出しているようにしか見えないような情報の出し方をしているということでもある。「同意させられる」という表現の2つ目の意味は結局、その程度の情報であることに主催者自身が気づいていないリスクを負わされることだ。”あのスタンフォード”、”あのバークレー”、”シリコンバレー流”といった表現を印籠のように多用する者は、ときにそういった不感症に陥ることがある。大学2年生のインタビューに3300円とってPowered by ・・・と書けてしまう感性や、スタンフォード大のキャンパスの写真の中央下の位置に画像編集で「主催:xxx」と会社名を入れる感性はもしかするとそれを示唆してもいるのかもしれない。
ただ、すでに述べたようにcampus life interview stanford などで検索したり、ツイッターやフェイスブックを通してスタンフォード大の学生にコンタクトすることはいつでもできるわけだから、3分3300円が高いと感じてこの機会を逃す人がいたとしてもさして機会損失にはならない。その点は大きな改善・前進だと思いました。というのは、一部の\STEMキャンプ/の転売屋には、日本からの若者が一方的に負わされる教育機会の潜在的損失があり、それが長年放置されてきたからです。きっと誰にも負けない努力を公言し目指されたに違いありません。ごくろうさま。